カテゴリ:不動産取引についてのイロハ / 投稿日付:2023/09/19 15:28
私たち、宅地建物取引業者は、賃貸物件や売買物件等不動産の契約を行う前には、
買主様、借主様に、必ず「重要事項説明書」を行わなくてはなりません。
一般のお客様にとって不動産取引というものは、あまり馴染みのないものですので
お客様が不利を被る事が無い様に保護をする必要があります。
重要事項説明を執り行い、納得して頂いた上で、やっと契約に進むことができます。
従来、この重要事項説明は、対面で行う必要がありましたが、
現在では、オンライン上で説明を受けられる
IT重説
が爆誕しました。
本日は、IT重説について解説します!
□IT重説とは
一昔前は「アイティー」と言えば
なんかわらないけどカッコイイ…というイメージでしたね。(違いますか)
そもそもITとは「Information Technology」の頭文字で
スマートホンやPC等の情報機器の総称です。
今では、そこら中にアイティーが溢れていますね。
ITを活用しオンラインでできる重要事項説明書
略してIT重説です。
賃貸取引では2017年から、2021年4月からは売買取引においても
IT重説が可能となりました。
特にここ最近では、新型コロナウイルスの流行により、
非対面で行えるIT重説が広まっていったのではないでしょうか。
□IT重説の流れ
①まずは、お客様がIT重説に同意していただく必要があります。
②IT環境が整っている必要があるため、事前に動作確認を行っていただきます。
大前提としてPCやスマホ、タブレットが必要になります。
PCで行う場合は、マイク、カメラの機材が必要となります。
③当日、オンライン上で重要事項説明書を共有して、説明スタート
※お客様は、マイク、カメラをオンにしていただく必要があります。
といった流れです。
実は、6年も前から始まっていたIT重説ですが
当時は、まだ紙の重要事項説明書をお客様に郵送して
署名していただた後、返送していただく必要がありましたが、
令和4年5月から宅建業法の改正により
書面の電子化が可能となりました。
つまりは、スマホがあれば、特別な用意はいりません。
まったく便利な世の中ですね。
□IT重説の導入により期待できること
従来、重要事項説明書は「対面」「紙面」「指定された場所で」
という条件がそろっている必要がありました。
しかし、IT重説は「非対面」「電子化」「スマホがあればどこでも」
が可能です。
つまりは、お客様に来店していただく手間、交通費、時間が大幅に削減できます。
小さいお子様がいらっしゃる方なら、特に嬉しいですよね。
※ちなみに背景は、画像を変えられたり、ぼかしたりもできるの
でお掃除もしなくていいです!!
今は鎮火しつつありますが、コロナウィルスやインフルエンザ等
流行り病がある時期でも、安心して説明を受けられることができますね。
また、お互いのマイクはオンにしているので
一方的に説明を受けるのではなく、対面の時と同じように
質問疑問があれば、対話することも可能です。
□まとめ
以上、IT重説についての解説でした。
今は、内見、申し込み、重要事項説明書、契約と全てオンラインで
済ませられてしまいます。
お客様にお会いできないのは、寂しいですが、これも時代の波ですね( ;∀;)
ただし、実物とイメージと違う!というトラブルを避けるためにも
一度は内覧していただくことがおすすめです☆
ご愛読ありがとうございました!