カテゴリ:お役立ちコラム / 投稿日付:2021/12/14 06:00
空き家を所持している、もしくは相続する方は空き家のデメリットを知っておいた方が良いでしょう。
そこで今回は特定空家に指定されるまでの流れと、特定空家の固定資産税について解説します。
ぜひ参考にしてください。
□特定空家に指定されるまでの流れ
まず、特定空家とはどんな家のことなのかご説明します。
特定空家に指定されるにはいくつかの基準があります。
放置を続けると安全上もしくは治安上危険な空き家は特定空家に指定されてしまいます。
また、その場所の衛生に悪影響を及ぼしうる空き家も同様です。
地域の景観を損なっていても管理が行き届いていないと判断され、特定空家に指定されてしまいます。
さらに、自治体にとってはその地域の生活環境を保全することも非常に大切です。
そのため、生活環境を保全するために悪影響を及ぼしていると判断されると特定空家に指定されてしまいます。
特定空家に指定されるきっかけになるのは、多くの場合は近所からの苦情です。
自治体にまで相談が来るというのは、危険な空き家である証拠です。
そして、この相談をもとに自治体の調査員が空き家の状態を把握するための調査を行います。
その後所有者に現在の管理状況を確認して、問題があると判断されてしまう次のステップに入ります。
再び現地調査が行われて特定空家に指定するかどうかの最終判断が出されます。
□特定空家の固定資産税はそれまでの6倍に?
固定資産税とは土地や家に課される税金で、所有者が収める必要があります。
この固定資産税の額は固定資産税評価額に課税標準をかけて算出します。
そして、小規模住宅の場合はこの固定資産税評価額に課税標準6分の1をかけて固定資産税を算出します。
つまり、固定資産税評価額が600万円の場合は実際に収める固定資産税が100万円になるのです。
しかし、空き家の場合は別です。
たとえその土地が今まで小規模住宅用地として扱われていても、特定空家に指定されてしまうと固定資産税評価額通りの固定資産税を払わなくてはいけないのです。
つまり、固定資産税評価額が600万円なのであればそのままの額を固定資産税として納める必要があります。
固定資産税評価額に課税標準がかけらていない額というのは、本来その家が特定空家に指定される前に払っていた固定資産税の6倍のお金を払うことになります。
高額な支出なので、できれば特定空家に指定されるのは避けたいですね。
□まとめ
今回は特定空家に指定されるまでの流れや、空き家の固定資産税について解説しました。
この記事をきっかけに空き家のメンテナンスを行ってみてはいかがでしょうか。
また、空き家として残しておくのではなく他の活用方法を考えたい方はお気軽に当社までご連絡ください。