カテゴリ:お役立ちコラム / 投稿日付:2022/03/18 06:00
両親が亡くなり、家を相続した時複数の相続人にどのように分けるのが良いのでしょうか。
ベストな分割方法はそれぞれの状況によって異なりますが、一般的には換価相続や現物分割などの方法がとられるでしょう。
今回は、家の処分にお悩みの方へ、主に換価相続について他の相続方法と比較しながら紹介します。
□換価分割とは
親族が亡くなり、家を相続することになった場合、遺族でどのように財産を分け合うか話し合いますが、その時の分け方の方法の一つが換価分割です。
換価分割の他には、現物分割と代償分割の二通りの分け方があります。
換価分割は、遺産が不動産や株式などの現物資産である場合や相続税を払うための資金がない場合などにとられる方法です。
現金化することで、遺産を平等に分けられるのが大きなメリットです。
ただ、もしその家に亡くなった方以外の誰かが住んでいる場合は新しく住まいを探さなければならない点や現物資産を残せない点がデメリットと言えます。
現物分割は、遺産のほとんどが現金または預金である場合、現物資産を残したい場合におすすめの方法です。
換価分割のように売却する必要がないがないため相続の手続きが簡単になります。
一方で、現物資産は価値がそれぞれ異なるため遺産相続が不公平になる可能性もあります。
代償分割とは、現物分割と同じく現物資産を残したい場合や相続する人にある程度資金力がある時にとられる方法です。
特定の相続人が現物を相続してその代わりに他の相続人に現金や現物を与えます。
売却のデメリットをなくし住まいを探す必要がないので、被相続人が亡くなった後でもその家に住み続けたい場合はこの方法がおすすめです。
□換価分割が向いているケースについて
換価分割が向いているのは、前述した通り被相続人の現物資産を残さない代わりに相続人
全員に平等に遺産を分けたいというケースです。
換価分割がとられるのは相続財産が自宅不動産である場合が多くなっています。
売却の手続きの手間が増えてしまうものの、相続人になった人全員が最も納得のいく方法と言えるでしょう。
□まとめ
今回は、換価分割について他の分割方法と比較しながら紹介しました。
換価分割には、手続きが比較的簡単で最も平等に財産を分けられるという大きなメリットがあるので、両親から完全に独立していてその家に住む人がいない場合や相続のトラブルをできるだけ避けたいという場合は換価分割を選択すると良いでしょう。