カテゴリ:お役立ちコラム / 投稿日付:2022/05/10 06:00
「相続した家の固定資産税はどうなるのか」このようにお考えの方は多いですよね。
そこで今回は、固定資産税の納税者や被相続人が遺した未払い固定資産税の行方について解説します。
ぜひ、参考にしてくださいね。
☐固定資産税は誰が納税するものなのか?
ここでは、固定資産税納税の義務が誰にあるのか解説します。
まず、固定資産税を納税しなくてはいけないのは、1月1日時点の所有者です。
もしも、8月の時点で違う人が所有者だったとしても、その人が次の1月1日までに所有者で亡くなったのなら、その人に固定資産税を納税する義務は発生しません。
では、もしも被相続人が6月などに亡くなって次の1月1日までにその家の所有者が相続人に変わっていない場合には、どうなるのでしょうか。
亡くなってしまった人に納税の義務を課しても、固定資産税を払えませんよね。
実は、このような場合には、その家の相続人全員で支払う必要があります。
なぜなら、相続人全員の共有財産ということになっているからです。
そのため、遺産分割協議などを行ってから、早くその家の次の所有者を決めることをおすすめします。
☐被相続人が遺した未払いの固定資産税は誰が納める?
被相続人の中には、固定資産税を未払いのまま残してしまっていることもあります。
では、その固定資産税の行方はどうなるのでしょうか。
結論から申し上げますと、被相続人が遺した未払いの固定資産税は相続人が支払うことが多いです。
しかし、中には遺産分割協議で未払いの固定資産税の納税を決めたり、遺言にて納税者が指定されていることもあります。
では、自分が固定資産税の納税者になった場合には、どのように支払えば良いのでしょうか。
固定資産税は、年間で4度に分けて分割支払いできます。
もちろん、一括での支払いも可能なので、もしも自分が固定資産税を納めることになった場合は経済状況に合わせて選んでくださいね。
また、未払いの固定資産税に関しては、債務控除の対象内です。
そのため、相続税の対象である家から差し引くことも可能です。
ぜひ、固定資産税を支払ったことが分かる証拠を残しておいて、控除を活用してくださいね。
以上、被相続人が遺した未払いの固定資産税について解説しました。
☐まとめ
今回は、相続した家の固定資産税について解説しました。
なにか参考になることがありましたら幸いです。
また、この記事に関してなにか疑問点や質問がございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。