カテゴリ:お役立ちコラム / 投稿日付:2021/01/14 06:00
ローンを返しきれていない不動産を、売却したいとお考えの方はいらっしゃいませんか。
残債がある不動産の場合、売却できないと不安に思う方は多いでしょう。
そこで今回は、残債がある不動産の売却の可否と売却方法を紹介します。
□住宅ローンと不動産売却の関係について
住宅ローンが残っている場合でも、家庭的事情や仕事の関係などのさまざまな理由で、不動産を売りたいと考えることはありますよね。
しかし、ローンを返しきれないと売却できないのではと疑問に思うのではないでしょうか。
そこで、今回は、住宅ローンと不動産売却の関係を場合分けして解説します。
まず、ローンが全て返済し終わっている場合についてです。
この場合は、何も気にすることなく売却できます。
注意点としては、住宅ローンの契約時に金融機関が設定した抵当権が残ったままのことがあるため、売却前
に抵当権を抹消する必要がある点が挙げられます。
その点だけ注意すれば、容易に売却できるため、わかりやすいですね。
次に、ローンがまだ残っている場合についてです。
この場合は、金融機関の抵当権が設定されており不動産を売却できないため、所有権を買い手に移転する前に住宅ローンの返済を終わらせる必要があります。
以上の2つのケース、それぞれに注意点があるため、気をつけて不動産売却を行いましょう。
□住宅ローンが残っている場合の返す方法とそれぞれのメリット、デメリットについて
残債が残っていても売却したい方は多いですよね。
そこで、今回はローンが残っていても、家を売れる3つの方法について紹介します。
1つ目は、売却代金で住宅ローンを返しきる方法です。
先ほど解説したように、住宅ローンが残っている場合は、抵当権があるため、完済しないと売却できません。
そこで、1番主流な方法が、家を売却した時の収入で、完済することではないでしょうか。
この方法のメリットとしては、家を売ったお金で残債を返してから新居を探すため、ローンが重複することはなく、借金が積み重ならないことです。
また、売却と残債の差し引きで余ったお金が新居の資金になることです。
反対に、デメリットとしては、家を売りローンを返し終えてから新居探しをするという手順になるため、新居が見つかるまでの間は賃貸住まいになります。
他にも、不動産を売却した金額が住宅ローンの残債よりも低かった場合、不足分を自費で出す必要があることや、ローンを返す資金源に売却金額を当てているため、最低限必要な金額が自然と決まってしまい、値引きたくても値引くことが難しいことが挙げられます。
2つ目は、住み替えローンを利用する方法です。
住み替えローンとは、売却額で残債を補えなかった時によく使われる方法で、新居の購入費用と、家の売却額でローンを返しきれなかった残金を、まとめて借りられるローンのことです。
この、住み替えローンのメリットとしては、現在のローン金利が高い際に金利が下がることと、自己資金が無くても住み替えができることです。
しかし、デメリットとして、借りた金額が増えてしまう、売り買いの決済日が同日であるため売買のスケジュールがきつくなること、そして売却額を値引くことを躊躇しなくなるため、すぐに値引きしてしまい、売却金額が低くなりやすいことが挙げられます。
最後の3つ目の方法は、ダブルローンを利用する方法です。
ダブルローンとは、現在ある住宅ローンに追加で、新居の住宅ローンを購入する方法のことです。
この方法のメリットとしては、売買を同日にする必要がないこと、売却先が見つかるのを待たずに新居を購入できることです。
反対に、デメリットとしては、売却が決まるまでの期間にローンが重複すること、売却が完了するまでは新築での住宅ローン控訴を受けられないこと、そして、審査が厳しいため、十分な所得がある方のみしか審査に通らないということが挙げられます。
残債がある場合に売却する方法としては、上記の3つの方法があり、それぞれにメリットとデメリッがあることがわかりましたね。
したがって、自身の家庭や収入状況から方法を選ぶことが重要になるでしょう。
□まとめ
今回は、住宅ローンと不動産売却の関係についてと、残債がある際の売却方法について紹介しました。
残債が残っていても売却できることがわかりましたね。
自身に合った方法を考えて売却すると良いでしょう。
残債がある不動産を売却する際に、この記事参考にしていただければ幸いです。