カテゴリ:お役立ちコラム / 投稿日付:2021/04/22 06:00
不動産の売却をお考えの方にぜひ知っていただきたいのが、耐用年数についてです。
耐用年数にはいくつかの種類があることをご存じですか。
この記事では、不動産売却の際に考える耐用年数についてご説明します。
ぜひ参考にしてみてください。
□不動産売却で考える耐用年数の種類とは?
実は、耐用年数には3つの種類があります。
ここでは、この3つについてそれぞれ解説していきます。
*物理的耐用年数
物理的耐用年数とは、劣化によって建物を使えなくなるまでの年数です。
具体的には、素材の品質や構造物の仕組みを維持できる期間を指します。
このタイプの耐用年数は使えなくなるまでの期間を指すため、使用状況によって変わる不動産の耐用年数を表すことにはあまり用いられません。
*法的耐用年数
法的耐用年数とは、値段を公平に算出するために行政が設定している年数で、税法上の価値に関わる期間です。
そのため、法定耐用年数を経過したからといって使用できなくなるわけではありません。
また、建物の所有者に課される固定資産税を算出する際に必要となることも覚えておくと良いでしょう。
*経済的耐用年数
経済的耐用年数とは、モノの価値がなくなるまでの年数のことです。
物理的耐用年数ではモノが壊れるまでの年数を表す一方で、経済的耐用年数ではモノの価値がなくなるまでの年数を表します。
そのため、経済的耐用年数を経過したからといって使えなくなるわけではないという点を覚えておきましょう。
□住宅性能表示制度とは?
建物本体が劣化するスピードを緩めるための対策がどの程度行われているのかを調べるためには、住宅性能表示制度を利用すると良いでしょう。
劣化対策等級という項目を見れば、耐用年数が分かります。
以下、劣化対策等級の等級ごとの見方についてご説明します。
まず、等級は全部で3つあります。
等級1であれば、建築基準法によって規定される対策が行われていることが分かります。
等級2と3は共通して、大規模な改修工事が必要となるまでの期間を延ばすための対策が行われていることを示すのですが、その期間が違います。
等級2が第2世代まで期間を伸ばすための対策が行われていることを指すのに対し、等級3は第3世代まで期間を伸ばすための対策が実施されていることを指します。
□まとめ
今回は、不動産売却の際に考える耐用年数についてご説明しました。
不動産売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
何かお困りのことがございましたら、お気軽に当社までご相談ください。