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徒歩〇分はハイヒールで歩ける速さ!?
カテゴリ:不動産取引についてのイロハ  / 投稿日付:2022/09/27 17:30

駅や学校まで徒歩○分という広告を目にしたことがある方は
多くいらっしゃると思います。
それでは、広告で使われるこの速さ一体どれくらいの速さなのでしょうか。

今回の記事では、不動産広告でよく目にする「徒歩〇分」について解説していきたいと思います! 


□歩く速さの基準は80m/分

徒歩○分と言われても、人の歩く速さはバラバラですよね。
そのため徒歩での時間を算出するために、不動産の公正競争規約では
基準値を80m/分と定めています。

80m歩くのには1分かかる、ということなので、徒歩5分と表記されている場合は、
目的地まではおおよそ400m距離がある、ということがわかります。
逆に目的地まで1.6kmだとしたら、時間に換算して、おおよそ20分かかる
ということがわかります。

ただし、実際には信号や踏切で足止めをくらったり、
坂道や横断歩道などで一定の速さで歩けない
場合があるかもしれませんが、
その時間は考慮されず一定の速さで歩き続けている計算となります。

ちなみに、端数が出たときは切り上げるため、目的地まで81mだとすると、
机上では徒歩1分ちょいの時間ですが、ルールとしては徒歩2分と表記する必要があります。

しかし、歩く速さは人それぞれなのに、なぜこの基準が設けられたのでしょうか。

 

□なぜ分速80mなのか

毎度おなじみ、マニアックな話ですが、どうして徒歩の速さが分速80mなのでしょうか。

私も今まで気にしたことがなかったのですが、これを機に調べてみました。

当初は、100mあたり1分とルールが設けられていましたが、
女性にも適用できるような現実的な基準を考える必要がありました。
そして、昭和38年「女性がハイヒールのサンダルを履いて歩いた時の平均速度」
を計測した結果、分速80mという基準が生まれたそうです。
みなさんはどうでしょうか。例えば、800mの移動に10分かかるでしょうか。
都会の人や体育会系の人はもっと早いかもしれないですね。
ちなみに私はというと、先日1歳の娘と散歩していましたが、200mの距離10分かかりました笑
ですから、小学校まで徒歩5分と広告には表記されていたとしても
子供の足ではもっとかかるかもしれないですね。

余談ですが、徒歩に関しては明確な基準値がありますが、車や自転車に至っては
時間帯、事故、交通量等によって徒歩よりも大きく影響をうけるため
分速○分というはっきりとした基準値はありません。
しかし自転車は200m~250m/分、車が400m~450m/分
として算出されることが多いようです。

□まとめ

以上不動産広告でよく目にする徒歩〇分についての解説でした。

繰り返しになりますが、あくまでも基準値になりますので、
広告で徒歩〇分と表記されているとはいえ、実際には信号、踏切等があったり、
当然それぞれの歩く速度によって変動しますし、またその分数は切り上げられていることも
あるので、
必ずしもその通りになるものではありません。
ただ、歩く速度の基準がわかると「あと1kmだから歩いてだいたい13分かかるね」と
普段の生活でも使えますし、すこーーーしハナタカになれる豆知識でした笑
皆さんも是非活用してみてくださいね(^^)


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